







Leather Wrapped Stone No.63
「思考のための考具
石を手で感じ楽しむためのフィジカルオブジェクト。
掌に収まる大きさ、指先で楽しめる豊かな起伏、心地よい重さの天然石を選び、
厚手の牛革で隙間なく包んでから伝統的なサドルステッチ製法で縫い上げた。
不均一な天然石の形は掌で弄ぶのに最適。牛革が石の形を優しく手に伝える。
ふとした時に手にとればアイディアやイマジネーションを得られるかもしれません。
思考のための考具として机上や傍らに置いてお使いください。」
以前、インドに行った時に
革製品の加工場を訪れたことがあった
なめし現場は匂いが取れなくなるからと止められた
皮はそのままでは腐食してしまうため、それを防ぐために「鞣し(なめし)」が行われる。
「皮」がまだ動物と一体だった頃には、皮は立体的な形状で
筋肉や骨、関節などを包み込んでいた
「革」となった時に、様々な加工品にその形を変えるが
「Leather Wrapped Stone」は、まだ「皮」だった頃の記憶を
呼び覚ますように「革」のまま石をしっかり包み込んでいる
石そのものを握る感覚とはまた違う
手に馴染む感覚
それは「皮」の持つ記憶をどこか感じ取っているのかもしれない
掌で弄びながらそんなことを思考する...
ためのオブジェクト
・手にしたときに指や掌へのおさまりの良さや、心地よい重量感、革で覆われた後の姿をイメージしながら石を選定しています。
・国内で生育した牛からつくられた革。繊維が緻密で肌理細かく、しなやかさと張りの強さが特徴です。内部に油分と蝋を含み、使うほどに艶が増します。
・水に浸した革を、石に密着させて成形します。革には可塑性という性質があり、力を加えて変形させると歪みがそのまま残ります。厚みが2mmほどもある革を隙間なく密着させるために、時間をかけてゆっくりと乾燥させ、形を安定させます。
・付属のカードには、プロダクションナンバー、製作者のメーカーズマーク、石を採集した地点の座標が記されています。
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FROME(フローム)
2020年にスタートしたクラフトプロジェクト。
体験から生まれるプロダクトをテーマに領域を問わず製作活動をしている。
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素材:石、牛革、麻糸
日本製
W65mm