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釉の石ころ
「当初はマットな釉薬の触り心地が気に入ってマットで無地な石ころを制作していましたが、ある時なんとなく絵付け用顔料を使い模様を描いてみたところ、焼き上がりが予想とは違う仕上がりになっていました。
顔料の濃度のコントロールが不安定で茶色になると思っていた部分が鉄のように黒光りしていたり、触れた時に擦れてしまった部分が釉薬と混ざり合い、焼き上がった結果、滲んだような風合いや結晶のようにキラキラしている部分ができていたり。
コントロールできない不安定な状況で作り続けていると新しい色や質感の作り方が見えてくることがとても面白い。窯を開けてみないとどういう結果になっているのかわからないところも面白いです。
いつか偶然、とっておきの石ころができあがるかもしれません。」
こういう攻めた姿勢が植田さんの面白いところで、作品が届くまでのワクワク感がたまりません!
「釉の石ころ」はどれも個性的でいろんな表情を見せてくれます。
植田さんの代表的な作品は、細かい紋様が特徴ですが、これは比較的お求めやすい作品になっています。
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植田佳奈
1992年神奈川県生まれ
2015年武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科陶磁専攻卒業
用途の外ではどのような陶芸ができるのか、土や釉で実験を繰り返しながら、陶芸での新たな質感を探っています。
陶芸制作を通し、自然物の成り立ちやその存在の観察をしています。
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植田 佳奈
W70mm
陶
日本製